BLUE REFRECTIONについての怪文書
好きな芸能人に実際に会ったら、「いつも見てます」って言う。仕事関係の人と会ったら「お世話になってます」って言う。
では、好きなAV女優に会ったら、何と言うか。
答えは「お世話になってます」だ。
自分との距離は明らかに芸能人なんだけど、自分の首根っこ掴まれているというか、普段外に出さない心理的な部分をさらけ出していることを、心のどこかで感じているんだと思う。
「BLUE REFLECTION」は、そういうゲームです。
AVを見て「ここは間延びしてるな」とか「登場人物の心情変化に説得力がない」とか、ふつうの映画を見るように語ってしまうことは当然ナンセンスなわけです。
だから、「BLUE REFLECTION」を、ふつうのゲームを語るように感想を書くわけにはいかない。
ダンジョンは4つがマイナーチェンジするだけ。雑魚キャラは10未満が色違いで出現するだけ。ゲーム部分は、劣化ペルソナ5みたいな感じ。かゆいところに手が届かないシステム。説明不足。ソートすらできない。面白みのないミニゲーム。
ゲームとしてのダメな部分はたくさんある。
しかし、それでも遊べてしまうし、遊んでしまう。このゲームの魅力のとりこになってしまう。
決してエロではないんですよ。下着交換イベントに多少ムラムラしたのは認めますが。
日常で、エロい光景やエロイベントに遭遇したとして、そこで「ゲッヘッヘ」とはならず、たいていの人は紳士的ふるまいをするわけです。心を揺さぶられる前に、特定の事柄から目をそらすことに長けてしまっている。社会に順応するということはそういうことなのかもしれない。
しかし、家で一人でプレイしているのにも関わらず、自分は紳士的なふるまいをしてしまう。これは一体なんなんだ。
やはり具体的にどこが魅力的なのかは、言葉にしないほうがいい。言葉にするとチープになる。
それでも言葉で知りたい方は、下のリンクを読んでくだされ。
ギャルゲーの主人公みたいな立ち回りを要求されるために、日菜子のキャラが頻繁にブレたり、夜中家で「どうしよう……」ってため息つかれる日々を数十日も過ごしてしまったり、書きたいことはいろいろある。
しかし、今は何も言わない。そっとしておこう。