アニソン聴き放題サービス「ANiUTa」を利用して、アニソンの分類法に思いを募らせた
「BLUE REFLECTION」クリア&トロコンしたら、一時的にゲームに入れ込めなくなってしまったので、別のことをしている。ポストブルリフ時代。読書がはかどる。
というわけで、以下はゲームに関係ない文章です。
アニソン聴き放題サービス「ANiUTa」に登録しました。
基本スマートフォンでしか見られない。
使いづらい
主に検索機能がとても使いづらいです。そして、作品や声優さんつながりで掘り下げていくことが難しい。
知ってる曲を聞くくらいしかできてないし、そういうのは既に持ってるわけで。配信されるまでの早さによっては、新曲の有料試聴サイトみたいな使い方になりそう。
今のところ、ゆるゆり三期のキャラソンを聴けるだけで満足は満足です。ゆるゆりずむ3はやくきてくれー。
タイトルを誤クリックしただけで曲が再生されてしまうの変えてほしいとか、曲情報をクリックしたらタグ検索っぽくできるようにしてほしいとかは、これからに期待。
始まったばかりのサービスだから、アートワークが間違ってるとかはまだいいんだけど、伊藤かな恵「ココロケシキ」がなぜか6曲しか入ってないのは悲しかった。シングル収録が省かれてるだけなんだろうけども。他人とプレイリスト共有できるとかでカバーさせてほしいカナー。
あとどうでもいいけど、花澤香菜で検索したら「花澤 香菜」とスペース空いてるのとかって、iTunesにディスク放り込んでもそうなるので、そこまで手が回ってないんだろうなぁと。
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アニソンはライブラリ管理が難しい
アニソンって、他の音楽と違って分類方法が特殊なわけですよ。
作品名で分類したい
曲名、歌手名、アルバム名、ジャンルの他に、「作品(シリーズ)名」でまとめたくなる。
それだってシリーズでまとめるか、各期ごとに分けるかを選ばなければならない。どっちだってなんとかなりそうだけど、この世には「シリーズ全部のベスト・アルバム」みたいなのもありますし、アニメ「てーきゅう」とかは1期シングルCD1枚分の曲しかでないけどもう8+1期あって大変です(最近ベストアルバムにまとめられました)。
歌手名を「キャラ」にするか「声優」にするか
もう一つ、歌手名を決めるのが難しい。
ありがちなのが「キャラ名(CV:声優名)」という表記。「荻山葵(CV:伊藤かな恵)」みたいな。
これを許すと、「荻山葵(CV:伊藤かな恵)」「新見遥佳(CV:伊藤かな恵)」が別物になり、しかも個人名義の「伊藤かな恵」も加わる。
これを許すと、一つのアルバムに対して全曲別の歌手名になることも多く、「ジャンル」>「歌手」>「アルバム」という流れの検索スタイルに合わなくなる。iTunesだと「さまざまなアーティスト」として表示させることもできるが、それだとほとんどのアルバムが「さまざまなアーティスト」になって、検索しづらい。
そういう状況があって、自分が使いやすいまとめかたに落ち着いている。
例:「ロウきゅーぶ! 」キャラクターソング ベスト"スコアブック"
例えば「RO-KYU-BU!」という、アニメ「ロウきゅーぶ!」の声優さんたちのユニットがある。私は彼女らのアルバムを、ジャンル「声優」、歌手「RO-KYU-BU!」でまとめている。
それでは、「ロウきゅーぶ!」のキャラソン集「スコアブック」についてはどうするか。アルバムの12曲中、「RO-KYU-BU!」名義が1曲、RO-KYU-BU!のメンバー1人2曲ずつで10曲、残り1曲が非メンバー、という複雑な構成になっている。
RO-KYU-BU!は「声優」だけど、この「スコアブック」に関しては完全に「アニソン」だ。キャラ声で歌われているし、キャラや作品についての歌詞になっている。
だから正しくはきちんとわけるべきなんだろうけど、「自分が使いやすいように」RO-KYU-BU!と一緒にまとめている。ジャンル「声優」歌手名「ロウきゅーぶ!」とざっくり分けてしまったが、仕方ない。
どうでもいいアルバムなら適当にまとめるんです。でもRO-KYU-BU!は良アルバム揃いですし、かといって「スコアブック」もめちゃくちゃ好きで、その中でも一番好きな曲が伊藤かな恵氏の「青じゃなくって水色」なわけで、どの要素もないがしろにしたくない。
だからといって、聞きたい曲にすぐアクセスできることが最も重要なので、そこらへんは譲歩するしかない。
あとはプレイリストとか、そもそも検索しづらい媒体では曲を減らすとか。
そんな感じで自分のやりやすいようにまとめてたんだけど、ANiUTaで「他人のつくったライブラリ」のまま利用しなければならなくなった。
今のところ、声優名で検索するとキャラごとに分かれて表示されるし、2曲入りシングルCDも「アルバム」のくくりになるので、結構大変。
そもそもデジタルミュージックとアルバムという形式が相性悪いとか、いろいろ思う。
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まとめ「将来に期待?」
というわけで、まとめると
- そもそもアニソンは、他の音楽と同じやり方では管理しにくい
- だから曲検索も難しくなるし、キュレーションも難しいため、結果旧知の曲を聴くことになる
- 求める曲を聴くためだけなら購入すればよい
という感じ。
アニメがあってこそのアニソンだと考えると、「見てないアニメのアニソンを聴く」という行為が邪道であって、そこは知らないよ、ということなのかもしれない。
あと、買うほどでもないor買うお金がない、みたいなのを切り崩すサービスとして意図されてるとか。要はプロモーション目的。
シングルCDをあまり買わない方針の自分にとって、新作アニメの主題歌やキャラソンを聴けるというのはありがたいのは事実で、どこかで「シングルCDはほぼプロモーション」みたいなことを聞いたことがあるし、それなら納得できる。
それでも今のところは使いづらいなぁと思う。これからガンガン改善されていってほしい。
でも、正直その辺あまり期待できないのがどうにも。
いくらアプリを改善したり、他のサービスと連携したとしても、検索しづらさの根本はアニソンの分類法が確立されていないことなわけで、そこのデファクトスタンダードを作ってもらうのは、さすがに荷が重すぎる。
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dアニメストアは参考になりそう
その辺を解決する手段として参考になりそうなのが「dアニメストア」だ。
主なキャスト名、スタッフ名が書かれていて、1クリックで検索できる。制作会社や年代まであることもあり、非常に便利。
ANiUTaも「大石昌良セレクション」っていうプレイリスト作ってるから、そういう需要があるだろうと思ってるはずなので、こんな風になってほしい。
あとこれはデジタルミュージック全般にあてはまるけど、本当に曲だけしか入手できない場合、スタッフ名を知るすべがない。
声優さんの手書き歌詞カードやブックレット型写真集が手に入らないのはいいけど、誰が楽器弾いてるのかは知りたい。バンドとかでない限り、曲ごとに演奏者ちがうので。
ていうか、これって音楽業界的にOKなのだろうかと思う。クレジットは大事なのでは。
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おわりに
そんな感じです。長くなってしまった。
思うのは、アニメとかと違って、音楽はもう「デジタルデータで所持できる」ということが前提になっているため、オンデマンドサービスが利便性について劣ってしまうのは仕方ないのかもしれない。アニメは円盤との比較だからねえ。
個人的には月600円くらいなら払い続けられるので、登録は続ける予定です。勝手なことをいうと、ラジオCDにも手を出していただけると泣いて喜びます。せめてラジオの主題歌くらいは。だれ?らじ主題歌とかきてくんないかな~、無理かな~。