「Ambre」「DieYoung」「ニーアオートマタ」
何気なくSteam見たら既にE3はじまってて、TheEvilWithin2発売のネタバレを食らってしまった。んも~~(満面の笑み)。最高。ぐふぐふ。
Ambre - a heartbreaking kinetic novel
「Ambre - a heartbreaking kinetic novel」をプレイした。Steamで遊べる無料ノベルゲー。日本語で読める。
選択肢がなくて、15分でクリアできる無料ゲームにネタバレとか言ってもしょうがないので、特に配慮せず書きます。
ネタバレありストーリーまとめ
あらすじの通り、「三十男が、公園で見つけた迷子の少女を家に連れて帰る」という、リアルなら犯罪なやつそのままです。
彼女と過ごしていくうちに、少女は男の子どもを異様に授かりたがります。そのために自分の魅力を高めて、気に入られようと努力し、情緒不安定になるレベルに悩んでしまいます。
ところが、それは実は現実ではなく、少女の正体は男の妻でした。子どもが欲しい気持ちと、不妊症である自分に折り合いがつかず、気が触れてしまったというわけだ。
つまり、「迷子を連れて帰って同棲して、男に気に入られようとして、子どもを欲しがる」というのを、前半は少女が、後半は三十妻が同じことをするわけで、立場や意味合いが違ってくることを強調させられる。
プレイヤーはあらすじを読んでダウンロードし、いわゆるアレな感じのフィクションと思いきや―――、というゲーム。
感想
今ゲームを買おうとすると、ノーガードだと事前情報に振り回されてしまう。
自分のゲームに対する期待値をうまいことコントロールしないと、どうしたって楽しめないものもある。ゲーム情報調べて、ネットの評価を確認して、コストパフォーマンスなんか考えつつ遊び始めると、超えるのが不可能なレベルの期待値になってしまう。
だから自分は「買うかも」と認識した時点で、可能な限り情報を入れるのをやめている。SteamのWishlistには、どんなゲームか知らないタイトルが多数存在する。
セールはキッカケにすぎず、その時点での自分の気分にあって、遊びたいと思った時点で作品を購入して、遊び始める。「なんで買ってしまったんだ……」というのを許容しなければならないという欠点以外は、うまくいっている。
でも、それはある程度ゲームにお金を使えて、なおかつゲームに対する熱を維持できているからできるスタイルなわけで、それを前提にできる人は少なく、安易に「みんなこうすればいいのに」とオススメできるものではない。
ただ、そういった購入前に情報収集するのが当たり前になってくると、プレイ前に集めた「こういうゲームです」という情報が、プレイ後に裏切られると、それはそれでアウトになってしまうのが現状。Steamのユーザーサポートには、わざわざ「思っていたのと違う」というボタンが設定されている。そこをクリックすると、返金を促される。
この「Ambre」も有料ゲームだったら、あらすじと前半を読んでエロを期待していたプレイヤーが「恨みを込めた」レビューを書いてしまっていたかもしれない。
だから、結果的にそういう「裏切り」ができるのがフリーゲームだけになってしまう。
―――ということを身を持って描写したゲームなのかもしれない。
こういう状況って、ゲームを「スペックで買う」という方向に向かっていくわけで、それは確実に「つまらない・魅力的でない」「ComfortableだけどEroticでない」につながる。
ちょっとここから先は考えがまとまらない。
DieYoung
かなり進んだ。けど進捗状況がかなりマチマチで困る。
友人にはまだ二人しか出会えてないし、もう大抵の場所には生き尽くしたはずなのに、依然として島からの脱出方法がわかってない。深読みすると、これから驚きの展開があるんだけど、たぶんまだできてないだけでは……。
ふつうに通れそうな場所に金網がかかっていて、「Not available in this version」って看板が出てるから、少なくともまだできていない場所はあるわけで、エンディングができていなくても無理はない。
あと、本当に建物はおろか草も生き物もない地域があるので、察したほうがよさそう。一旦アンインストールかねー。
軽く攻略Tipsを載せておくと、
- まず拾った地図の蛇口マークを目指して、水を確保しよう。その付近を探せば武器も手に入るかもしれない。
- ネズミは3回ほど殴れば倒せる。蛇は一度殴れば逃げていく。犬は段差に飛び乗れない。障害物を利用しつつ頑張って走れば逃げられる。
- 入れない建物があっても、あたりをよく見渡そう。目についた出っ張りを登っていけば、高いところの窓が開いてることもある。
あと、ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので書いておくと、Steamはコミュニティガイドという機能がついていて、そこに攻略ガイドがあったり、スレッドを建ててユーザー同士で教え合ったりしてるので、そこを頼るのも手です(基本は英語のみ)。
ニーア オートマタ
買いました。PS4版です。一周目終わりました。
FF15のときもそうだったけど、ビジュアルについて「素敵!」って思えたら、そこそこ気に入らないゲームだとしても、自分はある程度遊んでしまうんだなぁ。
2Bさんのビジュアルがとてもいい。エロくはあるんだけど、どっちかというと「カッコイイ」というほうがあってると思う。
気に入らない箇所は多々あって、たとえばゲーム序盤「感情を持つことは禁じられている」と言っておきながら「めんどくさいなあ」って言っちゃうところとか、仲間がガンガン撃墜されて一人生き残ったけど、その場で初めて会った9Sが瀕死になると露骨に取り乱してるところとか。
「機械に心なんてありませんよ」的な話を機械みたいな自分たちが話しているとなると、もうある程度展開は予想できるけど、それにしたって全然話が進まない。
なんだろうなあ。ロボットが人の心を持つっていうのは、リアルでも頻出なわけだけど、かといって人とロボットは違うわけですよ。
アシモフ著『われはロボット』から60年近く経っていて、ロボットやAIはどんどん現実のものになってきている。だからこそ、機械と人間の違いについてリアルに考えられるようになってきている。
ロボットが感情を持っていたとしても、安易に人と同じように感じて行動するというのは単純すぎる。生き物にだって我が子をガンガン間引く種だっているわけで、「かけがえのない存在」「命が大事なもの」「記憶が消えることの寂しさ」だって、少しでも人間と違えば変わってくるわけだ。
だから、何年も前の作品ならまだしも、ロボットが(プレイヤーの心を動かすために都合のいい)感情を抱くっていうのが、とても薄ら寒く感じた。
一応書いておくと、私はまだ1周目しかやってない。3週目までシナリオが用意されていて、エンディングが26種類あるらしいので、好意的に見ればこのあたり説明してくれるんだと思う。いろいろ伏線ぽいのはあるわけで。人が全然出てこないとか、禁じられているって誰に?とか。
でも、それにしたって説明されなさすぎるのでは?と思う。何時間も遊んだんすよ。気にならないなら、感動できたならいいのかもしれないですけど、ずっと薄ら寒く感じてんすよ。そのうち少しは世界が説明されると思ったら1周してたんすよ。
もう待てないです。挫折。
あと声優さんがアニメの演技すぎるのでは、と思ったり。性的な感覚がないとすれば、あんな媚びた声を出す必要は、絶対にない。
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そんな感じです。
TheEvilWithin2のために1も再プレイするかもしれない。10月発売だからまだ先なんだけど、テンション的に。
まあ順当に行けばDishonored2とかやるべきなんだろうけど、PSStoreのセールも熱いので、少し悩む。PCより安いタイトル多い。ただこれから夏に向けてガンガンセールきそう。
「DieYoung」と「Dishonored2」を遊んでます
年末からずっと続いていた大変な感じが、ひと段落した感じ。なんとか軟着陸できたのでは。まだ大変なのでがんばる。オア~~。
最近は「DieYoung」と「Dishonored2」を遊んでいる。
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「DieYoung」は6月6日に配信開始された早期アクセスゲーです。まだアルファ版。
ジャンルとしてはサバイバルFPSに当てはまるんでしょうけど、今のところウォーキングシミュレータといった方が適切な感じがする。
ストーリーは、セレブの女がわけもわからないままに地中海の島らしきところで一人遭難する、というもの。
Farcry3あたりと似てますが、人と出会わないし、銃も手に入らない。武器がないと、ネズミにボコボコにされる。
一度目の人生は、水飲み場で水分補給していたら、ネズミに襲われ、慌てて落下死。
二度目の人生は、草むらを歩いていたら蛇に足を噛まれて毒に侵されつつ、犬に襲われてQTEをうまくこなしたけど死亡。
三度目の人生は、初めて人間に出会ったが、半裸で仮面をして両手斧を携えていたので、ヤバそうに思い、草むらでコソコソしていたら蛇に噛まれ、最終的に落下死。
四度目の人生は、ふつうに足を滑らせて落下死。
五度目の人生は、クライミングの途中でジャンブしたら、取っ手を掴み損ねて落下死。
そんな感じです。
要は、敵に出会ったら逃げるが吉なので、基本戦闘はない。パルクールは華麗なアクションをするというより、落ち着いてクロスヘアが変わるのを確かめた方が間違いがない。
クイックセーブできるようになって、飛びつけるところをもう少しわかりやすくして、難しめなアクション(走りジャンプして空中で方向転換して取っ手をつかむようなやつ)をなくして、素手でもネズミ退治くらいできるようにして……といった改善をすれば遊びやすくなるだろう……。
けど、それだと今感じているこのゲーム最大の魅力がなくなってしまうので、これからどうなるかわからない。
このゲームの最大の魅力は、異世界で何をしていいかわからない孤独感だ。
知らない世界に突然ひとりぼっちにさせられてしまった。頼れる人も物も知識もない。
頼れるのは自分だけ。かといって、趣味のクライミングのおかげで井戸からは脱出できたけど、サバイバル能力も戦闘スキルもない。靴すら履いてない。
脱出して元の生活に戻りたい。一緒に来た友人たちに会いたい。しかし今ここがどこなのか、何をすべきなのかわからない。少しうろつくと野犬や蛇に襲われる。
これは「TheElderScrolls3: Morrowind」を初めて遊んだ時の衝撃に近い。
TESシリーズといえば4作目「Oblivion」5作目「Skyrim」が有名だけど、少なくとも導入部分において、3作目「Morrowind」とは明らかに違う。「目の前で皇帝が殺される」「処刑寸前にドラゴンに襲われる」といったドラマティックなシーンがなく、単に「近くの街に行ってこの手紙を届けてくれと言われる」だけだ。
その上、ImperialやNordという白人が多い作品と比べて、Morrowind地方はdunmer(ダークエルフ)が多いため、チュートリアルを終えて初めて出会う村の人が、青銅色の肌を持つダークエルフというのは衝撃的だった。
おまけに、出会う人みんなが自分のことを「Outlander(よそ者)」と呼んでくるので、「わけもわからない異世界に自分一人やってきてしまった」感がたまらない。
犬くらい優しくしてよ!、と言いたくなる絶望感。この4匹の犬すべてが自分を食い殺そうと息を荒くしている(後ろでもう1匹暴れてます)。
しかし、それこそがたまらなく、どうしようもない魅力につながっていると感じる。
ただ、これ終わるのかな……。アルファ版だからエンディングまでできてません、みたいなことになってたら少し困るなあ。
ウォーキングシミュレータだと思っているので、どこからも情報仕入れたくなくて悩む。
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あと「Dishonored2」。
細かいところがアップグレードされてますが、だいたい前作と一緒です。
適当に思ったポイントを並べる。
・前作もそこそこ遊んだから慣れてしまっただけかもしれないけど、前作で感じた「少し前の自分が気づいていなかったルートに気づく」ということの快楽が薄い。
・不殺プレイしようと思ってたんだけど、いつのまにか数人殺してしまったことになってる。ローカオスだし、重要人物は不殺でいけてるので、まぁ満足。今回もお偉いさんを炭鉱送りにできるぞ。
・無意識に縛りプレイをしていて、明らかに強いスキルがあるのに取得してない。敵が4,5人密集してるとこにルーンがあったりするんだけど、あれってノーキルノーアラートだとかなり厳しいだろうなあ。
・PC版を遊んでいるんだけど、スペック不足によりGeForceExperienceの最高設定で遊べないっぽい。i5-6500、16GB、GTX1060の6GB、SSDという構成だけども、たぶん「そこそこ」レベルの設定になってると思う。十分きれいだし、処理落ちとかもない。ロードが少し長めかな、とは思うけど、不自由はしてないです。
というわけで、目新しいことは特にないけど、ふつうに面白いです。「前作とほぼ同じなんだから、そりゃあ楽しいよね」という意味では微妙なのかもしれない。
いまミッション7の途中なんだけど、ストーリーの感じだとミッション20近くありそう。
エミリーとコルヴォがいて、ローカオスとハイカオスがあるわけで、それだとすごいボリュームなんだけど、果たして。前作が二転三転したからといって、今作はそうでもないとすれば、もうすぐ女王を倒して終わる。それなら前作と同じくらいで、やりこむにはちょうどいい感じ。
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主に遊んだのはその2つでした。
Xboxストアのセールで「Recore」と「SunsetOverdrive」を買いました。
これでXboxOneで遊びたいタイトルをすべて所有していることになるわけだけど、遊ぶのはいつになるのカナー。1000時間くらいほしい。
あとGOGのサマーセールでいろいろ買った。
以前から気になっていた「Phantasmagoria」を購入。ただ遊ぶかはわからない。英語のリスニング必須なのと、キツめのスプラッタ表現があるらしいので。どこかの国が輸入禁止したレベルだそうで。2017年にわざわざ1995年のゲームを。
あと「Ultima7」に再挑戦しようとして、2分で挫折した。やはりあの言い回しとフォントが本当に厳しい。
そういやValveがMOD有料化に対してまだやる気だみたいな記事をどこかで読んだ気がするんだけど、日本語化MODもその範疇に含まれるなら全然ウェルカムなんだけどなぁ。まあいろいろあったらしいので、経過を見守る。
アプリ「ソフィーdeアラーム」をつい買ってしまった。スマフォアプリで、ゲーム「ソフィーのアトリエ」の主人公ソフィーが起こしてくれる。
こういう感じのやつ買うの初めてなんだけど、正直楽しみ方がわからない。きょうび催眠音声とかASMRとかある中で、特に想像をかき立てるように工夫されてるわけでもなく、キャラの声が聴けるだけってのは、なんていうかその、こういうの買うタイプのファンの方々は、これで満足しているのだろうか。ファンアイテムなんてそんなものなのかもしれないが。
ゲーム内と言い方が微妙に違うし、仮に同じ音声だとしても、ゲームの視覚効果なしだと感じ方も違うのでは。これはソフィーちゃんじゃない、と勝手に判断してしまった。
あとアラーム機能がさすがにしょぼい。寝過ごしました(自分が悪い)。宅配便のお兄さんごめんなさい。ソフィーちゃんが「やっと起きたぁ!」「あはは、よく寝られた?」と笑ってくれてたっぽいのですが、そのセリフを聞いた記憶がない。
まぁ自分が門外漢ってことだろうなぁ。よく考えたらアプリひとつ720円って時点で、「わかってる人向け」なんだろう。
音声ファイルだけ抽出して、他のアラームで使えたらナ~~。うーぬー。
Steamで「Perception」を買いました
5月30日発売の「Perception」を買いました。とりあえず第1章を終えたところまで。
一言感想は「盲目設定が生かされてない」です。
日本では現在、Steamから買えます。GOGでも買えますが少し高い。Steamは2199円、GOGは22.99ドル。
どんなゲームか
盲目の女性が屋敷を探索する、一人称視点アドベンチャー。あえてホラーとは言わない。
目が見えないのに一人称視点。ではどう世界を把握するのか、となりますが、主人公のCassieは音による空気の振動を利用します。自身の足音や、所持している杖で地面などを叩いて、どこに物や壁などの障害物があるのかを知ることができる。
要は、コウモリとかイルカのやるやつです。反響定位というらしい。だから自分が静止していると、画面は真っ暗です。
日本語ありです。下の画像から、大体の質は把握していただけると。
主人公Cassieが「カッシー」と訳されてます。Steamのストアページだと「キャシー」なのに……まああっちは有志翻訳か。発音はもちろん「キャシー」。
フォントにもこだわってもらえると嬉しいですが、そんな贅沢いいませぬ。
好きなところ「効果音がよい」
自身の足音もそうですが、なにより素晴らしいのが、杖でどこかを叩いた時の音。
叩く対象がなんなのかわかってないから、木の床を「ボンボン」と叩いていたら、「カンッ!」と金属の机を叩いてしまい、ビックリする。
全体的によいです。これからのギミック次第では、突き抜けた評価につながりそう。
あと、叩いても音がしない机があったんだけど、これはバグ報告したほうがいいやつなんだろうか……。
嫌いなところ「走れる」
盲目の人が廃屋を走るって、ちょっと考えにくいです。
パラリンピックとかで、盲目のランナーは整備されたコートを走るのでも伴奏者が必要みたいですし、目が見える人でも不慣れな廃屋の中を走るのは、かなり厳しいです。
そこはゲームだから、というとらえ方もできます。ウォーキングシミュレータの評価で「走れないから、移動がだるかった」という意見はよく目にします。
でも、それなら壁に手をついたり、何かにぶつかったら動きが止まったりよろめいたりしてほしい。たしか「バイオハザード7」がそうで、かなり主人公がその場に存在してる感があって、臨場感があった。障害物を取り除くような時も、移動させている動作が一切描写されないのは、少し寂しい。(Capcomの超ビッグタイトルと、kickstarter発のインディーゲーを比べるのは不毛なんだけども)。
だから今のところ、こういう「音で世界を把握する」というコンセプトをやりたいがために、盲目の設定にしただけとしか感じられていない。もう少しいいギミックがあればいいのだが。
なんとも言えないところ「ホラーゲームといっていいのだろうか」
視界不良の廃屋を探索することは怖い。幽霊は怖い。
でも、それは現実の話で、ゲームというかフィクションの世界でそれに頼ってしまってはいけないと思う。
口裂け女を例に挙げる。
「夜道を歩いていると、マスクした美女に話しかけられる」という話があるから、夜道を歩くのが怖くなる。
「わたし、きれい?」と聞かれたときにどの答えがベストなのか悩み、いざ聞かれたときを想像して不安になる。
「べっこう飴があれば逃げられる」があるから、べっこう飴を持っていないことが恐怖になる。
要は、恐怖の対象について、ある程度の情報と論理が必要なわけです。人知を超えた予測不能な力で問答無用に殺されるだけなら、もう受け入れるしかない。
「そうそう、これはゲーム。現実じゃないし、死んでも少し前のチェックポイントからやり直し。よくわかんねえけど、次はなんとかなるでしょ」
そうした冷めた視線にならないように、きちんと登場人物がその世界に存在していて、物語が進むための道具ではなく、いろいろ考えて行動していると感じていなければならない。
今のところ、Perceptionはこの辺がかなり薄い。
主人公がどういう人物なのか、動機や過去や考え方がよくわからない。幽霊はどういう意図で主人公を襲うのか、その廃屋はなんなのか、何が行われたのか。
元々ゲームで怖がることってあまりないせいもあるけど、怖くないです。不意に幽霊と出会ったとしても、拍子抜けしてしまった。チェックポイントが近くて助かった、程度の感想。
怖い素材を投入するだけでなく、それを料理してこそのホラー作品といえると思うので、今のところウォーキングシミュレータです。「廃屋で幽霊」ってだけで怖く感じる人もいるだろうけども、ちょっとねー。
そして、盲目設定なら「BeyondEyes」のほうが生かせているし、世界をどう把握するかという部分なら「TheUnfinishedSwan」のほうが新体験な感じがした。
まとめ「第1章終えただけでこんな文章書いている時点で……」
一応最後まで遊ぼう、と思いつつ遊んでたんだけど、プレイするより日記を書くことを優先している時点で、自分があまりいい印象を抱いていないと言える。
コンセプトは最高だと思う。ただ、その通りの作品だったとしても、好きになれないものだってたくさんある。
こういう書き方は好きじゃないけど、これで2000円は高い。一瞬でも重厚な体験があればゲームとしては良作だと思うし、Perceptionがそうでないとは言えないんだけど、そこまでの牽引力を感じられなかった。
逆にフルプライスのゲームくらいバジェットかけられてたら、もっとよかったのかもなあ、という愚考をしてしまう。
まぁなんていうか、ゲームのコンセプトって、割と思いつくわけですよ。「疲労度が最重要なマルチFPS」とか、「身体障碍者が主人公の群像劇TPS」とか。
だから「主人公が盲目の一人称視点ホラー」も大勢の人が思いついているはずで、それを形にできたのはすごいと思う。ということで自分を納得させる。