いろいろダメなときでも、ちょうどいいゲームなら楽しめる

おれはもうだめだ。うう。

生活保護受給者とかうつ病の人がパチンコやって叩かれてるのみるけど、あれってパチンコが精神的に「ちょうどいい」からなんすよ。ストーリーを読み取ったり、次々に判断を求められたり、じっくり解決策を考えたり、そういったことに体力を使えないし、使う気が起こらない状態なんだけど、しかし何らかの反応とか快の感情を得たいというとき、その人にとってちょうどいいのがパチンコだったというだけのことで、人によってはクリック連打ゲーだったり、ポケモンGOだったり、落書きだったり、見に映った物質をすべて数式にすることだったり、緩衝材をプチプチいわすことだったりする。短絡的であまり内省できない人に対して「初等教育で学ぶべき抽象化の力が足りてない」と陰で言う人がいるが(いない)、そういった能力の可否ではなく、単なる精神の体力がないだけだったりする。

まあそんなわけで、ろくな精神状態ではない。休む感覚すらわからず、無理やり「休む」のテンプレをこなしていて、その一環でパチンコのような「ちょうどいい」ゲームを遊んでいる。うがー。

 

 

 

HITMAN

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ちょうたのしい。

「あいつを殺せ」とだけ言われて街に放り出され、どうしようもなく歩きまわっていると、街の人の会話からターゲットの館に侵入できそうな断片的な情報を入手でき、それについていくのも良し、そのまま街ブラするもよし、とりあえずムカつく警官を気絶させ、警官に変装して館に侵入し、館のスタッフに変装し、館のコックに変装し、毒入りケーキを……毒はなかったから普通のホールケーキを持っていき、ターゲットをケーキで窒息死させる。他にもスゴ腕マッサージ師に変装して施術中にポキっとやったり、一つのステージで多様な暗殺ができる。

先述の通り、私の精神状態がボロボロなので、もうノーキルノーアラートとかチャレンジ達成とか一切気にせず、街ブラ感覚で暗殺している。

ウォーキングシミュレータのような絶景があるわけではないが、生活の中にある素敵な瞬間を切り取る楽しみはあるので、インスタ好きカメラ好きの人はやってもいいかもしれない(適当)。暗殺もできるぞ。

 

 

Dungeon Warfare

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これもちょうたのしい。

ベーシックな2Dタワーディフェンス。最近続編がでた。

タワーディフェンス本来の快楽に満ちている」とか「自分の考えた作戦が成功したときの爽快感」とか「膨大な敵を蹂躙するのが楽しい」とかいろいろあるんだろうけど、要は自分にとって最初に書いた「ちょうどいい」がまさにこれだったという感じ。とりあえず最後2ステージにして新しい敵がでてきて、倒し方というか行動原理がよくわからなくてだるくて止めたとこ。

私はタワーディフェンスでいうとSanctum初代が好きなんだけど、それに比べて迷路作るコストが高いのが最大の違いに感じる。だだっぴろいエリアにブロックで迷路つくるのが好きだった。自身がいかに敵の頭を撃ち抜けるかは、自分にとって大して重要じゃなかったのだ……!

あとアンロック制なのも気になるし、ルーンで難しさ調整する感じもちょっと選択肢が多すぎてチョットという感じ。Sanctum初代の「はいこれクリアしてみて」な無骨さが好きだった。

まぁそんなのはSanctum初代との比較なだけであって、ちょうたのしいのは事実。

 

 

YumeCore

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めちゃくちゃ良いので、欲しい人は買うといいです。良さを言葉にできないので、スクショだけ。F12でスクショ撮れなかった。

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新・ロロナのアトリエ はじまりの物語~アーランドの錬金術士~

Vita版。

思ってたより、ほのぼの特化だった。時間ばっかりかかる戦闘バランスとか、イベントへの誘導がかなり質が低い。まぁ初のPS3だったし、前作がマナケミア2だし、仕方ないことなんだろう。1周目終えたあたりで、PS4版が発売されることを知った。強制終了とかが修正されて、ロード時間早いだけで買う価値ある感じ。グラフィックは解像度上がってもそれなりに見ごたえあるはず。

まぁそんなに面白くはなかった。トトリの難しさが恋しくなる。 あの錬金術で不可能を可能にする感があんまなかったな。

 

 

 

Detroit: Become Human

ああ~~~~やばいやつです~~~~~~。2時間くらい遊んだ。

私は「ニーアオートマタ」が嫌いなんだけど、その嫌いさについてもう1年くらいずっと悶々している。一応答えは判明しているんだけど、モヤモヤは晴れない。要は、アンドロイドが人間に作られたのに、その人間に迷惑がられる感じとか、そのあたり。ニーアも戦闘用に作られているのにエロい格好させられて、感情を持っているのに持ってないことにさせられ、我々人間を喜ばせるために媚びた話し方をし、エグい思いを何度もさせられ、その割にスカートの中を覗かれて恥ずかしがる動作を何度も見たらトロフィーもらえるみたいなゲスさとか、そういうのが大嫌い。この前「ぜんがく!紗奈アペンド」ってエロゲをプレイしたとき思ったんだけど、レイプの何が怖いって、妊娠とか苦痛とか恥辱とかいろいろあるんだけど、人間性の喪失であり自分がモノだったり商品として扱われたり、それまで生きてきた人生やお世話になった人々まで否定されることにあるわけじゃない。ニーアオートマタはそういうゲームなのに、プレイヤーは無自覚なまま感動したりできるようになってるとこが嫌いなわけですよ。エロゲの方がずっと誠実だし、ニーアオートマタこそまさしく有害図書に値すると思ってる。その辺りをきちんと扱ってくれてるDetroitには慰めてもらっている。

あと、まだ序盤なんだけど、あの娘に暴言吐いたあと「ごめんよ、わかってくれ」みたいなこという親父、私はああいう家で育ちました。「俺のことが嫌いなんだろ!?」とか「こんなひどい生活してるのは俺のせいだと思ってるんだろ!?」とか言ってきたあと泣かれるとさあ、親を憎めないわけよ。そんな家のアンドロイドになってさぁ、あんなことになったらさぁ、震えながらプレイすることになるわけですわ。こりゃあヤバいゲームだ。

あああとこのQuanticDreamの過去作「HeavyRain」と「Beyond」みたいに、わずらわしい操作をさせられるのは継続です。でもそうとう効果的に使われてるし、こだわりもあって素晴らしい。こういうのもCSの強みだなぁ。環境が違いすぎるPCじゃできない。まだ序盤とはいえ、演出にこだわられまくっててビビるので最高です。「アンドロイドやめろ!」って街頭演説してる人を主観で映すとか、見なくてもいいイベントだからなぁ。見逃すともったいない。

 

 

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以上。

最初に書いた精神状態で、アニメやラジオ垂れ流しながらゲーム遊んでて、あーこれ精神をバカにさせてるだけだなー、とか思ってて、そういうときにストーリーモノ厳しいかなー、と思ってDetroit迷ってたんだけど、一度プレイしたらすごかった。大事にプレイしよう。